残りの桜

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       くぎる

静かな岡崎駅構内に軍艦旗の小旗がふられ「久しぶり!」「元気か!」
等々の声が入り乱れる。67年前各地からここ岡崎駅に集まった16,7
歳の少年達は矢作川を渡りエンジン音響く航空隊に引率された。
・・・・・・・・そして敗戦・・・・・・・・・・
生き残りの老鷲達が今日ここに最後の「総員集合」をし解散式を行うと
集まって来たものである。「同じ釜」の絆は強く、春の「総員集合」を23回、
秋の「集い」を9回、航空自衛隊、防衛大学、海上自衛隊等を視察評価
激励しながら互いの健康を祝し確かめあって来た。   
しかし、かっての若鷲も80歳を超えると己の身体を含め家庭的にも種々
不都合が生じ会の存続が困難となる。
今日出会いの場である岡崎で解散「帽振れ」式を行う。胸中複雑な想い
をこめ互いの健康を願い声掛けあって再び東西に別れる

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by igarasi09 | 2010-06-06 06:33