残りの桜

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老人と沖縄

「写真は孫が修学旅行で撮ったもの」
先日NHKで沖縄遺骨収集団の様子が放映された。秋田県の84歳すでに足
腰不自由の御老人は当時守備隊員として米軍上陸に対峙した。自分は両足
に被弾、動けない身を岩陰で何日か過ごしたと言う。その間、周りで何十
人の戦友が「水がほしい」「タバコが欲しい」等々悲痛な叫びとともに息
を引き取っていった。老人は秋田からの不自由な身でありながら岩清水
をボトルに入れ沖縄まで、62年前の岩陰で収集の人たちの手を借りなが
ら掘り出された友の遺骨に語りかけながら一滴一滴岩清水を含ませタバ
コに火をつけて吸わせる。   その姿を見て収集に参加の若い女の子
「沖縄は南国旅行・・・・・の対象であったのに」と涙しながら、遺品、
遺骨を収集していた。彼女にとって、いや収集団皆の心を強烈に揺さぶ
ったであろう。60数年を経た今日なお南海の海底に、大陸の大地に横
たわる同胞のいることを時には想い供養の気持ちを欲しい。
ご老人の岩清水を私利私欲の政治やに飲ませたい心境で涙しながらみた
TVであった。
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by igarasi09 | 2008-03-18 01:23